旧静岡英和女学院宣教師館

西草深の住宅街に佇む『旧静岡英和女学院宣教師館』は、昭和25年、カナダ婦人伝道協会から宣教師とJ3と呼ばれる若い女性教師を迎える為に建てられました。
現在は、暮らしながら保存活動をテーマに個人宅として活用する傍ら、予約制のレストランやイベントを開催しています。
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宣教師館として活用されたおよそ16年間、宣教師の先生方、そして多くのJスリー(日本滞在3年契約)の若い婦人宣教師の先生方のお世話をしたのが、1922年(大正11年)卒業の仲野(旧姓佐々田)愛さんをはじめ、卒業生の方々でした。
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異国情緒溢れるリビングルームでは、毎週月曜日の夜のバイブルクラスや、その他のグループの集会、特にクリスマス祝会が食堂をあわせての大広間で催された時などは、学校の先生方はじめ、バイブルクラスに参加されていた方々も集まり、苦しく辛かった戦争が終わり、新しい時代の象徴であったといいます。
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2階にはベッドルームが4つ、クローゼット、そして当時はバスルームがありました。バスルームは途中改装されてミニキッチンになっています。
4つのお部屋は、宣教師の方々のお部屋、住み込みでお世話をする方のお部屋、そして窓から富士山のよく見えるお部屋は客間として使われておりました。
現在では、個人のプライベートで使用しており、一部、客室だった特別室のみ公開しています。
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建築から65年が経ち、建物が傷みその存続があやぶまれた『旧静岡英和女学院宣教師館』ですが、「西草 深の洋館を守る会」のご尽力により、古い塩焼和瓦を活かしながら葺き替え工事も終了し、内部の修復もおわりました。
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そして静岡英和女学院卒業生夫婦である私たちはご縁を頂き、「暮らしながら保存」をテーマにこの洋館に住み、その魅力を日々感じながらその保存維持にあたっております。
皆様のご理解とご協力により、この館は息を吹き返し自立への道を模索しています。